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「基源」
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科名:キノモリウム科/属名:キノモリウム属
和名:オシャグジタケ/生薬名:鎖陽(サヨウ)/学名:Cynomorium songaricum.
「出典」 本草衍義補遺
「別名」 不老薬、瑣陽、黄骨狼、地毛球、銹鉄棒、鎖厳子、羊鎖不拉
「性味」 甘/温
「帰経」 肝、腎、大腸
「成分」
タンニン類約21%、トリテルペン、アントシアニン、プロリンなどのアミノ酸と糖類が含まれる。
「効能」
肝腎を滋養し、筋骨を強め、腸を潤す効能があり、老人の四肢の筋肉萎縮や運動麻痺にも効果がある。
熟地黄や虎骨と薬酒にしても良い。強壮剤として、インポテンツや遺精に応用する。
「薬理作用」
補腎陽、益精血、養筋、潤腸通便。
回腸蠕動運動促進作用(煎剤)。
「応用」
1.インポテンツ、不妊症、腰膝痿弱、筋肉萎縮に用いる。
効能は肉蓯蓉に似て、常に肉蓯蓉の代用となり、腎陽不足、精虚虧によるインポテンツ、不妊症に使用する。
腰膝痿弱、筋肉萎縮には、よく熟地黄、亀板、虎骨などの養阻補血、強筋骨薬を配伍する。例:虎潜丸。
2.大腸津液不足による便秘に用いる。
たとえば「本草切要」は、単味で膏剤にして、お湯あるいは温かい酒で服用する。
また火麻仁、当帰などの潤腸薬を配伍することもできる。
「注意」
陰虚陽旺証、脾虚による下痢、実熱による便秘にはすべて禁忌。
「用法・用量」
煎剤には1日5~9グラム、内服。散剤、丸剤、膏剤。
「産地」
中国(青海、甘粛、内蒙古など)。
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