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「基源」
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科名:シソ科/属名:ナギナタコウジュ属
和名:薙刀香薷(ナギナタコウジュ)/生薬名:香薷(コウジュ)/学名:Elsholtzia ciliata.
「出典」 名医別録 中品
「別名」 香葇(コウジュウ)、香茸(コウジョウ)、香茹、陳香薷、蜜蜂草、香戎
「性味」 辛/微温
「帰経」 肺、胃
「成分」
全草中に約1%の精油を含む。精油成分は、エルショルチアケトン、ナギナタケトン、セスキテルペン、アセフェノン、アセトアルデヒドほか。
「効能」
発汗、解熱、利尿。
「薬理作用」
発汗解表、和中化湿、利水消腫。
「応用」
主として夏期に解表薬として用いる。古人は“夏に香薷を用いるは、冬に麻黄を用いるがごとし”といっている。
1.夏期に、寒冷の環境に居たり、生冷物や不潔な食物などを飲食して、悪寒・発熱・無汗・腹痛・嘔吐・下痢などの寒湿の症状が生じたとき(胃腸型感冒あるいは急性胃腸炎など)に使用する。これを“陰暑’という。香薷は去暑化湿するが、温で辛散の性質があるので、発汗・口渇・高熱などの熱象を呈する“陽暑”の症候には使用しない。
2.利尿消腫作用があるので、脚気・腎炎の水腫に用いる。
3.香りがあるので口臭の除去に用いる。香薷9gを水煎して含嗽する。
「注意」
1.香薷は熱服すると嘔吐しやすいので、冷服すべきである。黄ゴン・黄連などを配合しても、嘔吐の副作用をおさえることができる。
2.解表に用いるときには煎じる時間は比較的短く、浮腫消退に用いるときには長時間煎じ濃縮して服用する。
「処方例 」
香薷散、薷朮丸など。
「用法・用量」
煎剤には1日3~9グラム、内服。散剤、丸剤。外用には適量。
「産地」
中国(江西、安徽、河南省など)。
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