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「基源」
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科名:イネ科/属名:コムギ属
和名:小麦(コムギ)/生薬名:小麦(ショウバク)/学名:Triticum aestivum L.
「出典」 神農本草経集注
「別名」 -
「性味」 甘/涼
「帰経」 心、脾、腎
「成分」
種子はデンプン53~70%、蛋白質11%、糖類2~7%、デキストリン2~10%、脂肪約1.6%(オレイン酸、リノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸グリセリンエステル)、粗繊維約2%。
「効能」
慢性下痢、.虚寒あるいは気滞による上腹部の腸痛、嘔吐、食欲不振、小児の夜鳴き、ヒステリー、疳の虫、ノイローゼなどに用いる。
「薬理作用」
養心安神、益腎、去熱、消渇。
「応用」
1.慢性下痢に用いる。
常に益気、助陽、固渋薬とともに使用する。
たとえば脾胃虚寒による慢性下痢には、党参、白朮、肉桂、訶子などを配合する。例:養臓湯。
脾胃陽虚による五更泄瀉には、補骨脂、呉茱萸、五味子などを配合する。例で四神丸。
2.虚寒あるいは気滞による上腹部の腸痛、嘔吐、食欲不振などに用いる。
たとえば、『普済方』には、木香、姜半夏を配合して丸剤にし、胃寒による嘔吐、食欲不振、気滞による上腹部の疼痛を治療することが述べられている。
「処方例」
養臓湯、甘麦大棗湯、四神丸など。
「用法・用量」
内服:煎剤には1日50~100グラム、あるいは粥を炊く。外用には適量。
「産地」
中国。
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