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「基源」
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科名:マメ科/属名:クララ属
和名:クララ/別名:苦参(クジン)/学名:Sophora flavescens.
「出典」 神農本草経 中品
「別名」 苦骨(クコツ)、川参(センジン)、地槐(チカイ)、水槐(スイカイ)、大槐(ダイカイ)。
「性味」 苦/寒
「帰経」 心、肝、腎、小腸、大腸、膀胱
「成分」
主アルカロイドのマトリン、副アルカロイドのオキシマトリンのほか数種のアルカロイドを含有する。またフラボノイドを含有する。
「効能」
消炎止瀉、利尿、鎮痛、解熱、苦味健胃、殺虫止痒。手足の血熱による皮膚疾患、口内炎、細菌性下痢、腸炎、小便不利など。
「薬理作用」
清熱燥湿、去風殺虫、利尿。
解熱作用、抗真菌、皮膚白癬菌作用、抗トリコモナス作用
「応用」
1.湿熱による黄疸、下痢、帯下、陰痒などの証候に用いる。
山梔子、龍胆草を配伍し、黄疸を治す、木香、甘草を配し、下痢を治す。例:香参丸。
あるいは単味で治す。
黄色帯下、陰痒に黄柏、白芷、蛇床子を配伍する。
2.皮膚掻痒、皮膚化膿症、疥癬、麻風などに用いる。
内服でも外用でも効く。
たとえば入浴剤として、皮膚化膿症、皮膚掻痒症に用いる。
疥癬に用いるときに、枯礬、雄黄を配伍し、軟膏を作り塗布する。
大風子、蒼耳子を配伍し、麻風を治す。
3.湿熱蘊結、小便不利、排尿痛に用いる。
単独で、あるいは蒲公英、石葦を配伍し、清熱解毒、利尿通淋の効能がある。
当帰、貝母を配伍すれば、当帰貝母苦参丸であり、妊娠小便不利証を治す。
「注意」
苦寒の性質が強いので、肝腎陰虚でも熱象がないときには使用すべきでない。
「処方例 」
三物黄苓湯、消風散など。
「用法・用量」
煎剤、内服には1日3~10グラム。散剤。外用剤には適量。
「産地」
中国。
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