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「基源」
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科名:ナデシコ科/属名:ナデシコ属
和名:カワラナデシコ・ナデシコ/生薬名:瞿麦(クバク)・石竹(セキチク)/学名:Dianthus superbus L.・Dianthus chinensis L.
ナデシコ科 Carrophyllaceae のエゾカワラナデシコ Dianthus superbus L. またはカラナデシコ D. chinensis L. の開花期の地上部。
ナデシコ、カラナデシコ、カワラナデシコの花期の全草を「くばく」といっている。
「出典」 神農本草経
「別名」瞿麦穂、巨麦、山瞿麦、巨句麦、大蘭、南天竺草、竹節草など
「性味」 苦/寒
「帰経」 心、小腸、膀胱
「成分」
「効能」消炎、利尿、通経薬。
「薬理作用」
利水通淋。
「応用・用法・用量」
1.顕著な利尿作用があり、塩化物の排出量が増加します。「むくみ」のときの利尿に用います。
尿が濃く量が少ない、排尿痛、尿渋りなどに用いる。
本品は清湿熱、利水通淋でき、淋病を治療する常用薬である。
常に萹蓄、木通、滑石などを配伍する。例:八正散。
2.活血通経の作用があるので、瘀滞血による閉経にも用いられる
通経薬として、月経不順に利尿剤と同様にして服用します。しかし、通経堕胎の作用があるので、妊婦には用いないようにします
3.消炎の作用があります。
膀胱炎などには、瞿麦(くばく)を10グラム、水0.5リットルを煎じて、1日5~6回服用します。
血尿を伴う急性尿道炎や膀胱炎に適するものとして、瞿麦散(くばくさん)が用いられます。
瞿麦散(くばくさん)は、瞿麦(くばく)9グラム、赤灼(せきしゃく)9グラム、茅根(ぼうこん)30グラム、生地黄(しょうじおう)18グラム、阿膠(あきょう)5グラム、地骨皮(じこっぴ)6グラムからなり煎じて用います。
産後の尿路感染による血淋(けつりん)には蒲黄(ほおう)を配合しますが、瞿麦(くばく)の花穂(かすい)の部分を使用します。
「注意」
通経堕胎の作用があるので、妊娠中の婦人には禁忌。
「産地」
中国。
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