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「基源」
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科名:バラ科/属名:バラ属
和名:浪花茨・難波茨(ナニワイバラ)/生薬名:金桜子(キンオウシ)/学名:Rosa laevigata.
「出典」 蜀本草
「別名」 山石榴、山鶏頭子など
「性味」 酸、渋/平
「帰経」 腎、膀胱、大腸
「成分」
タンニン、サポニン、ビタミンCなと゛。
「効能」
下痢、遺尿、頻尿、遺精、帯下、盗汗などに利用された。
民間では金桜葉は腫れ物、潰瘍に外用されてきた
「薬理作用」
固精、縮尿、渋陽止瀉。
収斂・強壮作用、抗菌・抗ウイルス作用、血清コレステロール値降下作用。
「応用」
1.遺精、滑精、遺尿、頻尿、白色帯下に用いる。
金桜子は酸渋収斂で、固渋の専門薬である。
体質虚弱による病証に適している。
たとえば「明医指掌」の金桜子膏は、単味で膏剤にして、遺精、滑精、頻尿などに使用するものである。
水陸二仙丹は、芡実を配伍し、丸剤にして、遺精、頻尿、混濁尿、白色帯下などの病証に用いる。
2.他は、収渋の作用を利用して、脱肛、子宮下墜、不正性器出血などにも用いられる。
「注意」
1.寒熱証、実邪があるときには用いてはならない。
2.大量あるいは長期服用すると、便秘・腹痛などの副作用があらわれる。
「用法・用量」
内服、煎じる湯剤には1日9~15グラム、一回4~8グラム。散剤、丸剤、膏薬。
「産地」
中国南部。
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