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「基源」
科名:バラ科
和名:ニワウメ/生薬名:郁李仁(イクリニン)/学名:Prunus japonica
バラ科の落葉低木、ニワウメまたはコニワザクラなどの種子を用いる。根は郁李根という。市場には大李仁と小李仁があって大李仁はバラ科のユスラウメの種子で、薬用には小李仁を正品とする。ニワウメは江戸時代に日本に渡来し、花が美しいため観賞用として栽培されている。果実が食べられる。「出典」神農本草経 下品
「別名」郁子(イクシ)、郁里仁(イクリニン)、李仁肉(リニンニク)、小李仁(ショウリニン)など。
「性味」辛、苦/平
「帰経」大腸、小腸「成分」
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青酸配糖体のアミグダリン、サポニン、フィトステロール、ビタミンB1など。
「効能」
潤腸通便、利尿消腫。
「薬理作用」
潤滑性の瀉下薬で、瀉下作用は麻子仁丸よりやや強い。
民間では潤腸、利水消腫、便秘、排尿減少、浮腫などに応用される。
「応用」
1.腸燥便秘に用いる。
油脂が豊富で、瀉下作用は麻子仁よりやや強い。
常に他の潤腸薬を配合する。例:五仁丸。
2.水腫、腹満、脚気の水腫などに用いる。
桑白皮、赤小豆、白茅根などを配合する。例:『聖済総録』の郁李仁湯。
3.歯痛や歯肉炎には郁李根の煎じ液が効果があるという。
「注意」
「処方例 」
五仁丸(郁李仁、柏子仁、桃仁)、郁李仁湯(郁李仁、防己、青皮)。
「用法・用量」
3~12gを煎剤として。丸・散も可。
「産地」
中国北部原産。
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