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「基源」
科名:ユキノシタ科/属名:アジサイ属
和名:甘茶/学名:Hydrangea macrophylla var.thunbergiiユキノシタ科のアマチャの葉及び枝先である。ヤマアジサイの甘味変種である。
アマチャの生の葉は苦くて甘味はないが、発酵させると甘くなる。
排水のよい、やや湿った場所を比較的に好みまが、丈夫でどこでもよく育ちます。繁殖は株分けか、さし木によりますが、株分けは落葉後の10~11月ごろか発芽期の3~4月ころが適します。
さし木は9月中旬~下旬ころが適し、枝を伏せてさします。
甘茶の原料となる葉を採取するときは、花を咲かせないように、つぼみのうちにとって葉の生育をよくします。8月中旬ごろに葉をつんで、天日で乾燥させて、容器に詰めて霧水を散布して水分を葉に均等にしみ込ませて一昼夜ぐらい放置すると、むれて熱をもってきます。むろの上に広げて、ときどきもみながら天日で乾かし甘茶とします。
葉を乾燥させないで直接木桶にかたく詰める方法もありますが、いずれも生のアマチャの葉は、噛むと苦くて甘味はありませんが、発酵させると甘味がでます。
生葉には、グルコフィロズルチンが含まれていて、これには甘味がなくて発酵すると酵素により加水分解をうけてフィロズルチンになります。
フィロズルチンは、砂糖の約1000倍の甘味をもっています。
また、クマリン類のフィロズルチンなどは、中国南部 広西省チワン族自治区の山地に自生するバラ科キイチゴ属のテンチャにも含まれる。「成分」
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フィロズルチン、イソフィロズルチンの甘みがあり、結晶はサッカリンの2倍の甘みがある。
「応用」
甘味料、矯味剤、口内清涼剤。醤油、菓子、煙草の甘味料としても利用される。
また、甘味成分の、クマリン類のフィロズルチン、ステビオサイド、ルブソシドは、人の体内では消化吸収されないので、糖尿病患者や肥満症患者の甘味料として有効に作用する。
「用法・用量」
甘茶は、甘味が強いので糖尿病患者の砂糖代わりの甘味料として甘茶3~6グラムを煎じて用います。
「産地」 中国。
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